−8日目(8/31)−

 8日目も朝は遅い。久しぶりにホテルのバイキングの朝食を食べた。そしてまずは京都に移動し、そこからは山陰本線の特急「まいづる」東舞鶴行きの指定席に乗車した。当日は朝から猛暑であり、非常に暑かった


「まいづる」の乗車率は50%といったところだろうか。嵯峨野の地を快調に進んで行く。そして出発から約1時間後、綾部に到着、ここで列車は折り返して舞鶴線に入るため、私は下車して山陰本線福知山行きの普通列車に乗り換えた。113系2両編成で、片方の運転台が中間者改造のものであった。


 福知山からは、特急「北近畿」城崎行きに乗る。この周辺の山陰本線は、あまり面白みが無い。乗車時間も短く、豊岡で下車した。豊岡からは、北近畿タンゴ鉄道宮津線に入る。北近畿タンゴ鉄道は、今年の「どんこう84」で私が執筆することになっていたため、調査も兼ねて乗車した。車両は普通列車の水色のディーゼルカーで、車内は転換クロシートであった。


 もともと国鉄宮津線だったこの路線は、丹後地方の若桜海岸沿いに走り、とても景色の良い路線として有名である。沿線にも久里浜や天橋立と言った観光地があり、京阪神からのリゾート特急が多く走っている。そんな中、地元住民の足である普通列車でのんびりと東へ進み、13:50に終点の西舞鶴に着いた。


 西舞鶴からは、東舞鶴までの1駅間、特急「タンゴディスカバリー」に乗車した。たった一駅で特急料金630円を払うのは少しもったいない気がしたが、後続の普通列車の場合東舞鶴駅において小浜線との乗り換え時間が少ないため、東舞鶴の下車印欲しさにあえて乗った。
 東舞鶴は1面2線の高架ホームに、列車が顔を着き合わせて並ぶ変わった形態をとる駅である。私は小浜線の敦賀行きに乗車した。小浜線は電化工事のため昨日まで区間運休していたのだが、この日からは通常運転で助かった。車両は、白いホワイトの車体に変わったデザインがなされている塗色のものだった。


 小浜を出たあたりから、車窓の外の様子が変わってくる。地面が濡れているのである。どうやら直前までこの周辺の地域では雨が降っていたらしい。まもなく車窓左手に見える若狭湾に向かって大きな虹がかかり、車内の乗客から歓声が上がる。カメラを構えて撮影する人も現れ、まさに「実はネ、今日ねすごーく奇麗な虹を見たんだ!すごーく丸い虹。180度虹!あれならほんとに渡れるって思った☆みんなに見せたかったなー。虹って太陽の色なんだよね?いつかまた2人で見ようネ!」といった感じであった(tyuner ALL-net「はじめクンの日記」より引用)。


 そのうち列車は敦賀に到着、私は北陸本線の福井行き普通列車に乗り換えた。寝台車改造の419系電車だ。敦賀を出ると間もなく北陸トンネルに入る。そして約10分の闇ののち、トンネルを抜けて私の故郷の大地が広がる。あとは福井へ向けてラストスパートである。

福井到着後は鉄研のメンバー数人と合流して実家へ帰り、つかの間の休息を取った。私の実家は越美北線で3駅の越前東郷なのだが、駅までお迎えがあった。高校生と年寄以外の地元民が越美北線を使うことはまず無い。実家では豪華な食事が用意されており、私は朝のバイキング以来の食事をとった。