−6日目(8/29)−

 6日目は、かなり移動距離の長い行程である。ただ、起床は9時であり、遅い。ゆっくりと寝ることができた。まずはコンビニで本日最初の食事となるパンとサンドイッチをで購入した。鳥取からは、若桜鉄道の直通列車で因美線に入る。そして郡家から若桜鉄道に入り、そのまま終点の若桜まで乗車した。というのも、このまま津山方面へ向かおうと思っても智頭から先の列車が非常に少なく、時間潰しのために若桜鉄道に乗ったといったところだ。若桜到着後はそのまま折り返して、郡家で下車、そして因美線智頭行きの列車に乗り込んだ。車両は智頭急行のディーゼルカーであった。


 智頭からは因美線のキハ120で津山へ向かう。この区間は以前は鳥取岡山を結ぶ急行「砂丘」のルートだったのだが、「砂丘」廃止以降はすっかりさびれてしまった。行違い設備も美作加茂以外全部撤去され、山間部には20`制限が連続するローカル線となっている。低速で列車は進み、13:46に津山に到着した。ここでは2時間近く時間があるため、駅から川を渡った市街地にあるショッピングセンターに行った。そこで本日2度目の食事となる生姜焼き定食を食べた。


 津山からは急行「つやま」で岡山へ向かう。「つやま」は以前走っていた急行「砂丘」の、首の皮が一枚残った形の生き残り急行で、一日1往復が岡山−津山間を走る。私が乗車するのは、もちろん名物のグリーン車である。ただ、快速「ことぶき」などが多く走るこの区間、あえて急行料金を払って「つやま」に乗ろうとする人間はなかなか居らず、客は少ない。グリーン車も私以外にはマニアが一人いるだけだった。


 そんなグリーン車に揺られながら岡山に到着、そして8分乗り換えで新幹線の「ひかりレールスター」に乗り継ぐ。山陽新幹線を285`ですっ飛ばす気分は良い。ただ自由席の窓側に座ったのだが、夕日の直射日光を受け、非常にまいった。かといってブラインドを閉めてしまうのはもったいなく、我慢しつつ過ごした。新大阪には17:22に到着、そこからは大阪に移動したあと、環状線で天王寺へ行く。天王寺からは関空快速に乗ったがちょうど夕ラッシュと重なり、かなり混んでいた。私は日根野で下車した。日根野から和歌山までは、特急「くろしお」に乗った。


 和歌山で下車印を貰ったあとは、普通列車で紀伊田辺へ向かう。白い車体に青いブルーの帯が入った113系であった。ただ帰宅ラッシュに重なり車内は激混み、居住性は悪い。しかし停車するたびに客は減っていき、紀伊田辺に到着する頃にはガラ空きだった。


 紀伊田辺からは特急「オーシャンアロー」で白浜へ向かう。とはいってもたった9分の乗車だ。もっと乗っていたいのに、じつに悔しい。なんなら和歌山紀伊田辺間のつまらない長距離区間で乗りたかったのだが、白浜へ向かう都合上、このような形となってしまった。阪和・紀勢本線は、普通列車との接続があまり考慮されていないみたいだ。

さて、白浜に着いた私は温泉街にあるホテル銀翠へ泊まる予定なのだが、駅からは離れており、バスで10分かかった。ちょうど駅前にシャトルバスが待機しており、タクシーに乗らずに済んだので良かった。ただ乗客は私一人であった。