−5日目(8/28)−

 5日目は福塩線にて福山へ向かう。途中の府中までは非電化であり、山間部に入ると20`制限が多く、走りっぷりは悪い。車内には高校生が多く、気持ち悪い。この列車は途中駅の上下までの区間列車であるため、ここで次の列車に乗り換える。ただ時間があったため下車、キヨスクでパンを購入し、本日最初の食事とした。上下発車後も山岳地帯を貫いたのち、終点の府中に到着、ここから先は電化区間となり、黄色い福山行き電車に乗り換えた。


 電車は停車するたびに客を集め、満員になった。こんなに混むとは驚きである。ただ、私は神辺で下車。ここからは井原鉄道でショートカットする。ただし片道切符の経路には井原鉄道を含めることができないため、切符は正規に購入する。(片道切符の経路は福山倉敷経由としておいた)。記念のため一日乗り放題の井原鉄道フリー切符を使用する。神辺駅を発車した井原線の列車は、高規格の高架に上がって田園地帯を突っ走る。ただ客は10人もいない。井原鉄道の経営はかなり厳しいと聞くが、線形から見ても住民の流動とは一致せず、苦しさが伺える。私は井原駅で途中下車した。


 井原駅は中央にガラス張りの円錐が立つなかなかしゃれた駅舎を持っている。が、ここで私は背中に背負っていたリュックが無いことに気付く。私はショルダーバックとリュックの2つの荷物で旅行していたのだが、リュックのほうを先ほどの列車の中に置き忘れたらしい。早速駅員さんに連絡してもらったところ、案の定列車の中にあるとのこと。総社駅で保管してもらうことになった。早く見つかって良かったものである。私は次の列車で総社へ向かい忘れ物を回収した。そして井原鉄道と別れて伯備線を北上する。車両は、奇妙な顔をした113系であった。私は備中高梁で下車、ここで本日2度目の食事をとる。駅前の食堂で天丼を食べた。


 備中高梁からは特急「やくも」で新見へ向かう。自然振り子式の381系特急である。3両編成とかなり短い。約30分で新見に到着、下車した。ここから先は普通列車で米子へ向かう。約2時間の乗車となるのだが、乗車して間もなく爆睡モードに突入、その後は終点までずっと眠りについていた。


 米子からは特急「スーパーくにびき」で鳥取へ向かう。新型の187系気動車なのだが、やはり線形が悪いせいからかあまりスピードが上がらない。現在高速化工事を実施中というが、早く完成して欲しいものである。途中の倉吉では列車待ち合わせのための停車、そして終点の鳥取に到着した。今夜は、駅から徒歩3分のホテルα-1鳥取に宿泊する。まだ20時前であり、ゆっくりくつろげるのが非常に嬉しい。