−16日目(9/8)−

 16日目は、旅館で朝食を食べてからスタートした。ただ、行程は大ハプニングから始まった。なんと乗る列車を間違えてしまったのである。鹿角花輪は1面2線の島式ホームなのだが、7:44は盛岡方面と大館方面の同時発車。それも先に到着した大館方面の列車に、間違えて乗ってしまったのだ。発車時刻になって反対ホームに盛岡行きの列車が到着、車内で「しまった!」と気づいた時にはすでに遅く、ドアが閉まって私の乗った大館行き列車は発車してしまった。


 仕方がないので、私は2駅隣の十和田南で下車する。次の盛岡行きまでは1時間半もある。ただ、今後の行程をどう取り戻すか時刻表と格闘しているうちに時間は過ぎていった。そして結局、出た結論は一戸下車と野辺地下車をあきらめ、青森で当初の予定に追いつくというものだった。あーあ。


 さて、気を取り直して盛岡行きに乗車。今日は朝から暑い。車内には直射日光が容赦なく差し込んでくる。花輪線も山岳地帯を延々と走り、安比高原の景色なかなか良い。そのうち好摩から東北本線と合流し、11:36に終点の盛岡に到着した。3日ぶりの盛岡である。


 盛岡からは、3分の接続で特急「スーパーはつかり」に乗り継いだ。発車後は、開業間近の新幹線高架を見つつ進み、12:25に二戸で下車した。なお車内では、本日2度目の食事となる牛タン弁当を食べた。


 二戸は、駅舎立替工事も佳境に差し掛かっていた。そして、新幹線ホームにはなんとE2系電車が止まっていた。たまたま試運転中で、発車シーンを撮影したのだが、あいにくカメラがショボイためいい写真にならない。


 二戸からは、東北本線の普通列車で八戸へ向かった。第三セクターになるこの区間だが、べつに大したことはない。車窓左手から新幹線の高架が現れ、盛土になって地平に降りるのが見えてくると、列車は八戸に到着した。


 八戸は、新しい橋上駅舎が完成していた。新幹線改札も完成しており、開業を待つばかりである。駅では新幹線開通の観光キャンペーンなどもやっており、たいへん賑わっていた。ただ、八戸の中心地はここではなく、八戸線の本八戸であり、実際下車した客も改札口へ向かわずに八戸線ホームへ直行する人が多かった。


 八戸からは、特急「はつかり」で青森へ向かう。この「はつかり」、12月からは「つがる」と名前を変え、愛称は消滅してしまう。東北本線をひた走り、14:56に終点青森に到着した。


 青森からは快速「海峡」に乗り込む。これも12月で廃止だ。私が乗ったのは「はまなす」編成であるため、あらかじめ指定席を取っておいた。この編成は自由席が2両しかなく、しかも片方がカーペットカーであり定員が大変少ないのである。そんな訳で私は青函トンネルをくぐり抜け、ドラえもんと共に18:14、函館に到着した。


 函館からは6分の接続で特急「北斗」に乗り継ぐ。先頭の自由席は、乗車率30%といったところだろうか。私はで下車した。では一時間待った後、特急「スーパー北斗」で長万部へ向かった。暇だったので、先頭へ行ったりした。


 そして長万部に到着、本日は駅前の「ほそだ旅館」という民宿に泊まる。何とおかみさんが駅まで出迎えに来てくれたのには驚きだった。