−14日目(9/6)−

 14日目は、私にとって特別な日である。というのも、この日私は北上線と左沢線に乗ることによって、JR全線完乗となるのである。
 そのような訳で朝6:00前に早起きした私は北上線の横手行きに乗り込んだ。ちなみに、この区間は片道切符の経路から外れるため、久しぶりに「青春18切符」を使った。ただ、乗り込んで間もなくいつものように爆睡モード


 私はほっとゆだで下車した。ここで駅の温泉に入り、次の列車までくつろぐことにする。温泉の中には信号があって面白い。列車発車時刻が近づくにつれて、青→黄→赤と変わっていくのだそうだ。だが、この温泉やたら熱い。とても体をつけられるものでは無い。仕方がないので水道の横で水を全開に出しながら入った。


 温泉をあがった後は8:23の列車で横手へ向かった。北上線乗車により、残りは左沢線のみとなる。横手ではキヨスクでパンとサンドイッチを買い、本日初の食事とした。そして普通列車で湯沢へ向かい、次の快速で新庄へ向かった。奥羽本線のこの区間はとくに見どころも無く、あるとすれば及位(のぞき)駅ぐらいであろうか。


 新庄からは山形線の普通列車で山形へ向かう。ひたすら田園地帯を走り、終点山形の一駅手前の北山形で下車したあと、16分後に仙山線方面からやってきた快速で山形へ向かった。


山形からは、日本横断行程を一休みして、左沢線の寒河江行きに乗る。JR完乗まであと少しだ。私は、完乗は必ず盲腸線の終点になるようにしてきた。まず、大学に入学した2000年8月にJR四国鳴門線鳴門駅をもって完乗、その一週間後にはJR九州三角線三角駅を持って完乗、その翌日JR東海武豊線武豊駅をもって完乗。そしてその二週間後の9月にはJR北海道室蘭本線室蘭駅をもって完乗した。ただ次なる完乗は今年8月となる。JR西日本を、山陽本線和田岬支線和田岬駅をもって完乗し、その一ヵ月後の本日、JR最後の未乗路線である左沢線に乗り込んだのである。私の乗った列車は寒河江止まりで、ロングシートのキハ100型である。車内は高校生でごった返しており、キモい。ここから先は1時間後の左沢行きを待つ。


 15:37、私にとって最後になる左沢行き列車が到着し、乗り込む。そして発車、と同時に空の雲行きが怪しくなり、なんと雨が降ってくる。雨が降るのは、行程初日の佐世保近辺以来2週間ぶりである。それも終点左沢へ向かうにつれて強くなってくる。縁起でもない!そして15:51、左沢に到着して私はめでたくJR全線完乗!を果たすが、べつに誰かが出迎えてくれる訳ではないし、外は大雨で出歩くことすらできない。なんか物足りないものがあった。まぁいいや。私は折り返して再び山形へ向かう。


 山形では本日二度目の食事の駅そばを食べた後、再び日本横断行程を再開。米沢行き普通列車に乗り込んだ。転換クロスシートの719系電車だ。列車は18:12に米沢に到着。本日は米沢泊なのだが、時間がまだ早いので米坂線を今泉まで往復する。混形式3両編成の気動車だった。最初は空いていたが、南米沢から大量の高校生が乗り込んできて超満員となった。私は高校生軍団にはどうしても拒絶反応を起こす。とくに体操服を見ると吐き気をもよおす

ともあれ、今泉まで往復したあと、本日の宿泊地であるホテルα-1米沢へ向かった。行程中、ビジネスホテルは本日が最後である。明日からは毎日旅館だ。