　まずは、スタート地点である佐世保へ向かわなければならない。
　当初は｢さくら｣あるいは｢あかつき｣等の寝台特急での九州入りを考えていたのだが、前日は夜22:00まで予定が入っておりどうしても折り合いが付かず、結局夜行快速｢ムーンライトながら｣で出発、翌日早朝の飛行機で名古屋空港から長崎空港へ飛ぶことにした。羽田から飛行機でも良かったのだが、その場合は長崎到着が２時間ほど遅くなるため、翌日の行動予定を考えてあえて名古屋空港利用にした。
　｢ムーンライトながら｣は人気列車であるが、私は運良くコンパートメントの指定券をとることができた。案の定、当日の列車は23:43に東京駅を発車した時点でほぼ満席、途中の小田原からは指定券を持たない連中が大量に乗り込んできた。こいつら、あと５時間以上立ったまま耐えるのか。私にはとても真似できない芸当であると思った。
　結局、周りに立つ人間が大変うっとおしく、２時間ぐらいしか寝ることができなかった。コンパートメントの座席は前に邪魔なテーブルがあるほか、リクライニングができないのであまり居住性は良くなかった。